その中に元英国領事館の旧跡がある。英国庭園風の建物は博物館に英国風情を漂わせる。所蔵する文化財は三万点/セット近く、新石器時代から中国各王朝時代までの青銅器、青磁器、金銀器、シルク服装、書画、宮廷磁器等がある。
鎮江博物館で注目の収蔵品はいくつかの種類に分けられる。一つ目の種類は呉(紀元前12世紀-紀元前473年)の青銅器だ。これまで発掘された呉の青銅器は80%が鎮江で出土されたものである。二つ目の種類は六朝(222年-589年)の青磁器だ。今日発掘された六朝の青磁器に関して、鎮江で出土された数が多く、質が上等なものも多い。三つ目の種類は唐代(618年-907年)の金製品と銀製品で、収蔵されている金製品と銀製品は千点以上あり、南方で出土されたものの半分以上を占めている。それに、穴蔵に入れられた元代や宋代の銀製品は年代別にまとめられていて、とても貴重なものだ。四つ目の種類は完全な形で保存されている宋代のシルクの服装や太学生の身分を証明する文書で、全国でも稀少な文物である。五つの種類は明代や清代の書道や絵画の「京江画派」の作品で、地域文化の特徴を表している。六つ目の種類は清代(1636年-1912年)の宮廷磁器で、大型のものが多く、逸品も多くて、価値が高いものばかりだ。訳三万点の文物の中で、一級文物は82点(セット)、二級文物は326点(セット)、三級文物は4299点(セット)所蔵されている。