宝華山は面積が30平方キロメートルの森林に覆われ、「美しい林、独特な峰、奥深い洞窟、絶景の煙と霞」という四つの奇観がある。古い木が生え、渓流が流れ、緑が茂り、山が翳み、鍾乳洞や泉が楽しめ、花が山々に咲く。山の中には珍しい木も多く、椴樹、銀杏の木などはのびのびと育ち、その中で、「宝華白木蓮」は宝華山にしかない品種である。
宝華山で一年に一度行われる「泡山節」と呼ばれる山体験イベントが名を馳せている。ここの空気中に含まれるマイナスイオンは1平方センチメートルあたり2万以上で、正真正銘の天然の酸素バーだ。観光客はきれいな空気を吸いながら、民間伝統文化、手芸や山歌のパフォーマンスを楽しんだり、ジョギングイベント、凧上げ、ビールやグルメフェスティバル、撮影大会などに参加したりすることができる。
山の上にある隆昌寺は仏教律宗の総本山で、「律宗一の名山」と呼ばれている。麓には隠れている復興の「桃源郷」である千華古村があり、そこで地元ならではの風習が体験できる。
[千華古村]
千華古村は山の町、水の町、仏教の町を集約、下町文化、秦淮文化、仏教文化がここに織り込まれている。ここには昔ながらの趣があり、歴史の資料に基づいて建て直された建物は明代や清代の文化を感じさせ、こじんまりとして落ち着いた佇まいで、明代や清代の風情をたっぷり味わえる。
[隆昌寺]
隆昌寺は南北朝梁代の天監元年(紀元502年)に建てられ、すでに1500年以上の歴史を持ち、建物が立派で、「九百九十九間半」と呼ばれる。数年間の戦争のため、今は部屋が300ほどしか残っていない。『宝華山誌』によると、「宝華の律宗は金陵の四百八十の梵刹での最上位のもの」だそうだ。
[幽渓谷]
主にくねくねと流れる山の泉と、谷の両側の自然の山や林から構成される幽渓谷。ここには植物がたくさん生え、自然環境に恵まれ、水沿いには桃の花、ナシの花、彼岸花、ジャノヒゲ、ホトトギス、椿などが季節ごとに咲きほこり、水面の高さも高低があり趣深い。流れる水は自然の力で作り上げられた色とりどりのネックレスのようだ。谷の中を歩くと、爽やかな風が頬を撫でてくれる。