南山景勝地は江蘇省の省級景勝地で、面積は13.2平方キロで、天然の酸素バーと言っても過言ではない。景勝地には東晋に建てられた招隠寺、竹林寺、鶴林寺という古い寺と、虎跑泉、鹿跑泉、真珠泉という有名な泉が三つある。六朝の後、歴代の文人や名士がここに隠居したため、南山は中国の文化史において重要な地位を占めている。「米氏雲山」という書道や絵画の流派もここで生まれ、中国に現存する最古の詩文アンソロジー『文選』もここで生まれた。戴顒、蘇軾、周敦頤は南山と深いゆかりがある。南山国家森林公園の南山緑道は森林のカバー率73%で、空気がきれいで、赤いアスファルトが青い山や緑の間にうねうねと伸びている。ここでは散歩したり、ジョギングしたり、サイクリングしたりすることができ、目の前に緑の壮大な景色が広がっている。
[竹林寺]
竹林寺は山に沿って建てられ、石段を一階ずつ登り切ると、平地に着く。上下5階建て構造になっている。寺の前には月牙川があり、川の周りに古い銀杏の木、松の木や柏の木が青空に届くように高く聳え立っている。天王殿の正門から寺に入って、三階目まで階段を上っていくと、地面が広く、東西両側に客室が5室ずつあり、精巧なデザインで、素朴な感じがする。
[招隐寺]
竹林寺から招隠寺へ向かい、目的地に近づくと、蝶が多くいることに気づくだろう。招隠寺の山門に掲げてある「城市山林」という四文字は北宋の有名な書道家、画家である米芾の真筆である。米芾及びその息子は南山で40年間暮らして、「米氏雲山流派」を作った。
戴顒とその娘はここで25年間隠居し、『遊弦』『広陵』『止息』という三首を作り上げ、南梁の昭明太子である䔥統はここで劉勰などの有識者を集め、中国で初めての詩文アンソロジー『文選』を編纂した。
[文苑]
竹林寺の東にあり、中国の南朝(420年~589年)の有名な文学理論評論家である劉勰とその文学評論の傑作『文心彫龍』を記念するために新しく作られた古典式の庭園である。